佐賀出身のあの人に怒られたので、「佐賀の良い所」を更に佐賀してきた
佐賀といえば呼子のイカや吉野ケ里遺跡などが有名で、最近ではアジアを中心に外国人の観光客も続々と増えています。そんな佐賀観光、何もないと思われがちですが、知られてない魅力がたくさんあります。今回は、おすすめ観光地や穴場スポットを地元出身のあの人に聞いて、実際に調査してきました。家族旅行やデート、一人旅などのコースを決める参考にしてください。
※本日の記事は佐賀県広報広聴課の提供でお送りします
こんにちは。ヨッピーです。
本日はとある人に呼び出されて都内某所に来ております。
そもそも、僕は以前に佐賀県の依頼で観光記事を書いた事がありまして。
「何もない」という噂の佐賀県を佐賀してみたらいろいろあった -トゥギャッチ
https://togech.jp/2016/03/30/34535
県知事、区長、駅長…佐賀の人にいろいろ聞いてきた – トゥギャッチ
https://togech.jp/2016/03/31/34679
おかげさまで反響は上々、佐賀県の担当者の人も喜んでめでたしめでたし……、という所だったはずが、
なんでもこちらの記事にクレームをつけてきた人が居るとの事です。
そんなわけで僕を呼び出したのがこちら。
佐賀県広報広聴課の楢崎(ならざき)さん。
「ちょっと!なんなんですかクレームって!ネットの反応とか見てても別に文句なんて全然言われてなかったのに!」
「いや、我々としても本当に心苦しいんですが、佐賀県として非常にお世話になっている方が、あの記事について『ひとことモノ申したい』とおっしゃってまして……」
「え~~~~~」
「超面倒臭い……」
「いや、そのお気持ちはよーくわかります!わかりますが、一応お話だけでも聞いて頂ければ……」
「まあ別に話くらい良いんですけど、そもそも、クレームを言ってきた相手は誰なんですか」
「そうですね。とりあえずその方のご自宅にこれからご案内しますので……」
「え?相手の家に行かなきゃなの?なにそれ。お前が来いっつーの!」
「まあまあ。とりあえず、ついて来て頂ければ……」
「えーーーー。面倒くっさーーーー!」
「なんだよもう。わざわざ家にまで呼びつけやがって何様だよまったく……」
「え、ウソでしょ?」
白竜…… ミュージシャン、俳優。1952年生まれ、佐賀県伊万里市出身。
数々のヤクザ映画にコワモテの役で出演し、竹内力や哀川翔と並んで「Vシネマの帝王」などと呼ばれる。
出演作に「その男、凶暴につき」「HANA-BI」「アウトレイジビヨンド」など。ちなみにこちらはガチ自宅だそうです。
「え、なんですかこれ。白竜さんが何故僕に?僕ひょっとして今日、殺されます?」
「まあまあまあ、おどかすつもりは無いよ!」
「白竜さんに脅かすつもりが無くても、いきなり白竜さんが出てきたら誰だってビビるに決まってるじゃないですか!どこのヤクザかと思ったわ!」
「いやね、白竜さんは『秘密のケンミンSHOW』なんかで佐賀県出身として佐賀のPRをして頂くこともあって、県として大変お世話になっているんですよ。知事とも交流があったりしますし」
「そうそう。知事に電話で『今度テレビで佐賀の事やるんだけど、おすすめの場所無い?』って聞いたりね。その絡みもあって以前ヨッピーさんが書いてらっしゃった記事も読ませて頂いたんですよ」
「なるほど」
「そう、このヨッピーさんの佐賀の記事。これね、確かに面白くまとまってて、佐賀の魅力もわかりやすいなと思ったんだけど、ちょっと気になることがあって」
「なんでしょうか……?」
「僕は佐賀県の中でも伊万里市の出身なんだけど」
「伊万里のこと、全然書いてくれてないよね?」
「えっ、それだけ!?完全無欠の私情じゃないですかそれ!」
「私情もあるけど、それだけじゃないよ!だって、この記事だと焼き物のことが全然書いてないじゃない!有田にちょっと寄っただけでさあ」
「まあ、確かに……」
「呼子のイカや日本酒が旨いとかね、嬉野や武雄の温泉が良いとかね、佐賀にもPRポイントはいろいろありますけど、唯一無二なのってやっぱり焼き物なんですよ。唐津焼があって有田焼があって伊万里焼があって、っていう。これだけ焼き物が盛んな場所は全国で佐賀しかないんだから、そこをもっとフォーカスして欲しいんです」
「なるほど。わかりました。すぐやります」
「えらく物分かりが良いね」
「イヤだって言ったら殴られそうだし」
「殴りません」
目次
白竜が語る佐賀県の魅力
「あとは焼き物以外にもね、ヨッピーさんがまだ書いてない、佐賀の良い場所ってまだまだありますよ」
「ほほう。例えば?」
「そうだね。例えば祐徳稲荷神社っていうのがあって。稲荷神社と言えば京都の伏見稲荷が世界的にも有名な観光スポットだけど、あそこにも負けないくらいにフォトジェニックな風景が広がってる神社があるんですよ。昔から家族で初詣に行く時はそこに行ってて僕の思い出の場所でもあるわけ」
祐徳稲荷神社と鳥居。
「なるほど。家族の美しい思い出が詰まった神社なんですね」
「そうそう。初詣に家族で行って、僕と親父と母親の三人で歩いてたら、チンピラみたいなのが母親に真正面からドーンとぶつかって来たんだよね。それで相手が謝らないもんだから親父が『おい!女性に失礼だろ!』って相手をぶん殴っちゃって、『よし、お前は右から逃げろ!あとで合流するぞ!』ってわけのわからないままに元旦から神社の境内を走らされたり」
「ぜんぜん美しい思い出じゃなかった」
「あとは、黒澤明監督が『日本一美しい夕焼けだ!』って絶賛した大平山からの夕焼けも綺麗なんだよね」
大平山の夕日。確かに綺麗!
「食べ物なら『魚山人』っていう、船でしか行けない、絶品の魚料理のお店も良いし、伊万里にある『ライおン』っていうステーキハウスも絶品だしね。他にもまだまだあるから是非行ってきてよ」
「なるほど。そんな白竜さんから見た佐賀の魅力ってなんですか?」
「まず食べ物は本当に美味いよね。伊万里牛に、イカ、アジ、サバにカキなんかの海鮮でしょ。都会で食べる海鮮とは全然違うよ。あとは人もね。みんなのんびりしてる正直者が多いから、なんていうか、なごむんだよね。狭い地域だからアットホームな空気もあるし。昔、嬉野温泉のストリップ小屋に行ったら僕らの後ろでオッサンが『もっと脱げー!』みたいに騒いでて、『うるせえ奴だな』と思って顔見たら通ってた学校の校長先生だったからね。それくらいアットホーム」
「アットホームの定義が全然違うと思う」
「まあそんなね、食べ物がおいしくて、のんびりしてて、っていうのが佐賀の魅力だと思ってるから、今回教えた所を踏まえてぜひもう一度行ってみてください!」
「わかりました!」
改めて佐賀県に行こう
じゃん。1年ぶりに九州佐賀国際空港に来ました。
相方のペッパーくんとパシャリ!
今回は、佐賀県の西側を回ります!
そんなわけでまず最初にやってきたのが伊万里市であります。
あれだけ言われたのに伊万里市をまたスルーしたら面白いな、って思ったけど、
来ておかないと白竜のおっさんがブチ切れそうだから一応来ておかないとね。
伊万里は焼き物の町というだけあって、橋の欄干も伊万里焼!
このツボも、買うとたぶんめちゃくちゃ高いはずなのに盗まれたりしないのかしら……?
これも伊万里焼!
道路に埋まってるこれも!
「いや、これは普通のコンクリートですね」
「ややこしいわ」
焼き物の里 大川内山
伊万里駅から車を15分ほど走らせると、大川内山(おおかわちやま)と呼ばれる集落に着きます。
周囲をグルッと山に囲まれていて「まさに秘境!」って感じなのですが、
その昔、日本ではじめて磁器を完成させた鍋島藩が、その技法を周囲に秘匿するべく窯元や腕利きの職人を移住させたのがこの大川内山でして、
この小さな集落で作られた焼き物が古来より大名や将軍家、朝廷に献上されていたのだ。
関所を設けて出入りを厳しく制限したり、技術を守るために隠されてきた集落なので、そりゃ秘境感あるわ、という感じなのですが、
現代では広く公開されていて観光客の姿もたくさん見える。
そんな大川内山には「窯元」と呼ばれるたくさんの磁器製造所があるのですが、
その中でいくつかお邪魔してみることにします。まず最初にお邪魔したのが畑萬陶苑(はたまんとうえん)さん。
ズラッと並ぶ伊万里鍋島焼!
この透かしが入ったグラスとか良いですね……。
食器とかにぜんぜん興味の無い僕でも欲しくなるわ……。
ちなみにお値段は1個7,560円!
絵付けも透かしを彫るのも手作業なのでどうしても高くなるらしい。
このシャレオツなお皿は1セットで10,800円!
焼き物とか一切興味なかったのですが、1セットくらい家にあっても良いのかな、という気がしてきた。
作業風景を見せて頂いたのですが、職人さんがひとつひとつ丁寧に絵付けをしていることがわかる。
ものによっては何度も何度も焼いたりでかなり手間がかかるそうだ。
あとは安倍さんとか、
眞子さまなんかの偉い人達の写真が並んでました。由緒正しい!
そんな畑萬陶苑さんでは絵付け体験が激安の1,080円+送料で体験できるそうなので、僕も体験してみることにしました。
実際に作ったものは後日焼いてから家まで送ってくれるらしい。
「えーー、何を描けば良いんだろう……」
「とりあえず好きなものを描けば良いんじゃないですか」
「好きなものかぁ」
「筆で絵を描く」という作業は小学校を卒業して以来ぶりくらいの気がするのでだいぶ苦労したのですが、
なんとか完成したのがこれ。
じゃん!
「なんですかこれ」
「Nintendo Switchです。欲しいから」
「なるほど……」
「好きなもの描けばいいって言ったのは楢崎さんなんだからリアクションに困らないでよ……」
出来上がったものはお店の方に預けて焼いて貰う。だいたい2週間~1か月くらいで自宅に届くらしい。
この「Nintendo Switch皿」を欲しい人は、SPOTのTwitterアカウントをフォローの上、ハッシュタグ「#ヨッピーの皿が欲しい」をつけてこの記事をTwitterで呟いて下さい!
抽選で1名様に送りつけます!(応募期間 : 2017年4月9日の23:59まで)
※当たるのはあくまで「ヨッピーが描いたNintendo Switch皿」であって、Nintendo Switch本体ではありません
「応募ありますかね?」
「たぶん無いと思う」
【協力】
伊万里市:畑萬陶苑
住所:佐賀県伊万里市 1820
http://hataman.jp/
※絵付け体験希望者は事前に予約が必要です
続いてお邪魔したのがこちらの太一郎窯さん。
社長は白竜さんとも古い付き合いらしい。
太一郎窯さんでは藍を基調にした作品が多い。
社長の富永十喜信さん。「本当に良いものは大川内山でしか作れなかった」と語る。
「これこれこういう事情で、白竜っていうおっさんに伊万里のことも書け!って脅されたんですよ……。本当にひどい話で……」
「あ、そうなの?それは災難だったねぇ。でもさ、伊万里焼は世界に誇る日本の文化だから書く価値はあると思うよ」
「そうそう。そういえば外国人観光客の姿も見えますね」
「そうなんだよ。最近は中国、韓国、あとはタイなんかからお客さんが増えてるね」
「おっ、じゃあ最近流行りの爆買いがあったりするんですか?お店の在庫、全部ちょうだい!みたいな」
「いや、そうでもないよ」
「そうでもないのか」
「まず、タイってね、家であんまりご飯を作らないんだって。屋台で食べる方が安いし、手軽だから。だからみんな自炊をしないし、当然食器は使わないよね」
「中国の人はどうですか?めっちゃ買いそう」
「中国もね、普通に観光してるくらいの人だとそんなに買わないかな。化粧品とか家電はすごく売れるらしいんだけどねぇ。ただ、富裕層って言うの?あんまり詳しい事は言えないんだけど、まあ偉い人から壺が欲しいって言われてね。値段とか予算がわからなかったんだけど『良いですよ』って返事出してね。改めて予算を聞いてみると500万円で作ってくれ、って。すごいよね。もうすごく手間暇かけた逸品を作って納めたよ」
「おお……!やっぱりあるところにはあるのか……!」
見せて頂いた白竜さんと社長の2ショット。白竜さんとは古くから家族ぐるみの付き合いらしい。
「景気はどうですか?」
「おかげさまで観光客は増えてるんだけど、売上はあんまり変わらないなぁ。我々も伝統を守り続けるだけじゃなく、現代の美意識なんかも上手く取り入れてやっていかなきゃだよね」
「なるほど。じゃあ僕もえらくなってお金持ちになったら500万円の壺、発注しますね!」
「えらくなる予定はあるの?」
「一切ないです」
【協力】
伊万里市:太一郎窯
住所:佐賀県伊万里市大川内町乙1815−2
http://taichiro.net/
大川内山は街並みも綺麗!
「大川内山は3方を山に囲まれていて、江戸時代には関所が設けられて出入りを厳しく制限された秘境中の秘境!日本の焼き物文化を後世に伝えた大事な場所でもあるんだ!美しい焼き物と、美しい風景を堪能してくれよな!」
焼き物なら有田焼も忘れてはいけない
伊万里の他に、唐津、有田という焼き物の産地を抱えているのが佐賀県であります。
焼き物が好きなら、有田も忘れずに攻めよう!
例えばこちらの「有田陶磁の里プラザ」にお邪魔するじゃないですか。
んで、一般的には「有田焼」って、古風というかちょっと古い感じの響きがするじゃないですか。
でも、中にはこういう、今風でオシャレなお店もあるわけです。
こういう、アートギャラリーみたいな雰囲気のお店もある。
芸術とかアートとかは一切わかりませんが、カッコイイ!
こちらは徳利とお猪口?かな?
ビアグラスだってこんなにある。
食器にまるで興味が無かった僕ですら見ているだけで楽しいので、
好きな人にはたまらないんじゃないかしら!
「有田陶磁の里プラザは、お求めやすいものから高級品、伝統的なものから今風なものまで、有田焼ならなんでも揃うのでお土産に迷ったらとにかくここに来よう!こういう、お気に入りのグラスで飲むビールは美味いぞぉ~~~!」
【協力】
有田町:有田陶磁の里プラザ
住所:佐賀県西松浦郡有田町赤坂丙2351−170
http://www.arita.gr.jp/
船でしか行けないお店の絶品フルコース 魚山人
さあ、伊万里と有田で焼き物を堪能したら、今度は玄海町にやって参りました。
玄海町はその名の通り玄界灘に面した町で、伊万里からだと車で1時間くらい。
なんでも、ここにあのカルロス・ゴーンやフレンチの鉄人坂井シェフも絶賛する「船でしか行けないレストラン」があるらしい。
予約者限定、一日昼と夜1組づつしか予約出来ないとあって、予約するのも難しい名店との事なので期待が高まる!
予約した時間になって待つこと数分……。
大将が船で出迎えてくれました。直々に来るのかよ!
これに乗り込んで目的のレストランへ!
夕焼けの玄界灘を船が走る。
船を走らせること10分くらいで着いたこちらがそのレストラン!一番右の建物がその「魚山人」で、あとの二つは大将の自宅と倉庫だそうです。
なるほど、半島になっていて道も見当たらないし、確かにここには船でしか来れないかも知れない……!
水が綺麗!
お店に着くとさっきまで船を運転していた大将が「料理人モード」になって再登場。
船の送り迎えと料理は基本的に大将一人でやるらしい。
「よくこんな所にお店を作りましたね」
「でしょう。俺はさ、60まで漁師やってたんだけどさ、引退してから暇でしょ。そんで何しようってなってさ。漁師やる前は流しの板前やってたからさ、料理屋でもやるかって、みんなに内緒でこの建物を建てたんだよね。どうせ反対されるから『網小屋作ってる』とかウソついてね。それでいざ完成ってなったらもう周りのみんなからブーブー言われてね。『道が無いのにお店やってどうするんだ』とか『こんな店三か月持たないぞ』とかね」
「なるほど。僕もそれ、言っちゃう気がします。一般的には道が無いとお店が成り立たないだろうし」
「まあ、実際三か月くらいは全然お客さん来なかったんだよね」
「そうでしょうね。道が無いですし」
「それも悔しいからさ、俺はその、板前やってた頃にね、料理の鉄人の坂井シェフとも一緒に仕事してたから、坂井シェフに電話してね。『俺今こんなのやってるから遊びにおいでよ』って言ったらさ、坂井シェフが友達も連れて遊びに来てくれてさ。出版社の人も居たりで『これはすごい』って取り上げてくれて、そこから軌道に乗って、もう8年経ったからね。ザマーミロ!ってね。ハッハッハ!」
そんな大将が作ってくれる魚山人の料理はコースのみの提供。
今からとりあえず一通りお料理を見て頂きますので「このコースで、一人いくらなのか」というのを是非皆さんも予想してみてください。
写真は僕と楢崎さんの分ですべて2人前です。
まず出てきたのがこちら、揚げたての甘鯛のさつま揚げとブリのたたきとイカのエンペラのお刺身。
まあ、美味過ぎてこんな顔になるよね。
サザエのつぼ焼き。
アワビの酒蒸し。
イカの海鮮サラダ。
坂井シェフと考案した、ままかりの出汁で作った茶碗蒸しのウニ添え。
ヒラメの煮つけ。
「このヒラメは小ぶりだから、市場だと値段がつかないんだよね。でも普通に美味しいでしょ?」
「いや、普通どころかめっちゃ美味いです……!」
「でしょ。漁師をやってたころから、こういう食材を上手に使えないかなってずっと思ってたのよ。だから自分でやることにしたんだよね」
「いやー、おみそれしました……!」
「あかもく」という海藻。もずくとめかぶのあいだくらいの食感。甘味が強くて美味しい。
そしてお寿司。
ブリ、ヒラメ、エンガワ、イカのエンペラ、黄金のり。「赤米」という赤いお米を使ってるらしい。美味い。
あと、食べるのに夢中で写真を撮り忘れていたのですが(ライター失格)、
ひじきのキッシュとタコのカルパッチョ、アラのお吸い物もありました。
「漁師仲間なんかに具材を提供して貰ってるんだよね。その日獲れた美味いものを出すことにしてるから、季節によってメニューは全然違うよ」
「なるほど。更に、毎回船で送り迎えをするんですよね。それでこの量の食べ物が出てきて、おいくらでしたっけ……?」
「えーと、一人5,000円だね」
ね。これちょっと激安すぎませんかマジで。
最高~~~~~!全部美味い!マジで!当たり前だけど!
ちなみにこれがカルロス・ゴーンのサイン。
「カタカナかよ!偽物じゃね!?」って思ったけどご本人のものだそうです。
「一緒に名前が書いてある宇井愛美さんっていうのは台湾の人かな?ゴーンさんの秘書みたいな人なんだけど、日本人風の名前を使ったんだろうね。でも同姓同名でモデルのお姉ちゃんが居るらしくて、『カルロス・ゴーンの愛人か!?』なんてインターネットに書かれたんだけど、その秘書さんはふつうにおばちゃんだったからね。何か国語も出来てものすごく頭の良い人だったけど」
「でね、ここは波の音が聞こえるでしょ?」
「海がマジで目の前ですもんね」
「この音を聞きながら昼寝するのが最高なんだよ。波の音を聞きながら美味いもん食って酒飲んでね、それで昼寝するってのは最高の贅沢だよ」
「なるほどなぁ~」
そんな魚山人さんのオリジナル焼酎をついついボトルで入れてしまったのですが、
全部は飲めなかったのでキープしてきました。
この記事を読んだ人限定で「ヨッピーがキープしたボトルを飲む権利」を差し上げますので、
実際にお邪魔した人が居たら大将に「ヨッピーがキープしたボトルをください!」って言えば出してくれると思います!
無くなり次第終了!
「ほんと、これだけ美味しい海の幸を、この値段とこの量で提供してくれるお店は日本でもここにしかない!この魚山人に来るためだけでも佐賀に来る価値はあると思うから、ぜひ来て欲しいね!予約は必須なので忘れずに!」
【協力】
玄海町:魚山人
住所:佐賀県東松浦郡玄海町仮屋高岩
http://saga-travelsupport.com/spot/detail.html?id=510
白竜さんの妹が経営する伊万里の老舗スナック ラ・ニーニャ
そしてシメにやってきたのがこちらのスナック「ラ・ニーニャ」
オープンから30年の老舗で、お店のママは白竜さんの実の妹さんだそうです。
そんなママの若い頃の写真。昔はブイブイ言わせていたらしい。
「白竜さんから、妹の店があるから是非行ってくれ、って言われたんですよ。『俺も伊万里を離れて随分経つから、最近の情報なら妹の方が詳しいと思うよ』って」
「あらそう?伊万里のおすすめとなると、やっぱり食べ物かしら」
「おっ、じゃあ教えてくれれば後で行きます!ちなみに、白竜さんってコワモテの役が多いんですけど、昔からヤンチャだったんですか?」
「うーん、確かに昔から活発な人でしたけど、いわゆる暴走族とかああいうヤンチャではなかったですよ。高校生の頃からアメリカンタイプのバイクに乗ってて、ギター片手にあちこち行くような人でしたから。夏休みになるとブラッとどこかに出かけちゃって」
「おお。オシャレだったんですね」
「ただ、当時はバイクとギター持ってるだけで不良って言われるような時代だったので、そういう意味では不良だったのかも知れませんね。でも本人は至って温厚だし真面目な人ですよ」
「確かに、僕も呼び出し食らった時は殺されるかと思いましたけど、全然温厚な人でしたね」
「剣道部の部長もやってて、『いずれ剣道もオリンピック種目になるだろうから、俺は剣道でオリンピックに出るぞ!』って一生懸命やってましたし。県内でもけっこう良いセン行ってましたね。白竜の青春時代は歌とバイクと剣道って感じかな?」
「それで最終的には俳優もはじめちゃうんですね」
「本人は俳優になろうなんて思ってなかったと思いますよ。やっぱり音楽の人でしたから。高校を卒業してから突然『喜納昌吉さん※に会いに行くぞ』って言い出して私を連れて沖縄に乗り込んで、喜納昌吉さんと運よくお会いできたんですけど、白竜とは随分気が合ったみたいで仲良くなってね。その喜納さんに感化されて今度は『よし、ファミリーバンドやろう』って。私がキーボードで、もう一人の兄は楽器なんて全然出来ないのにベースやらされて。それで九州のライブハウスを巡ったりしてね。1年くらいで解散しちゃうんですけど」
※喜納昌吉……沖縄の音楽家、平和活動家、元参議院議員。「ハイサイおじさん」「花〜すべての人の心に花を〜」などのヒット曲で知られる。
「行動力がすごいですね」
「そうですね。やるって決めたらやる人でしたから。そのあとは上京して崔洋一監督と知り合って、その紹介で内田裕也さんと知り合って、松田優作さんと知り合って、で、その監督に『映画に出てよ』って頼まれたらもう断れないじゃないですか。それで今度は俳優でしょ」
「ママは『私も東京行こう』ってならなかったんですか?」
「まあね、伊万里は故郷だしね。水も食べ物も美味しいし、人もみんな優しいし、今の自宅からちょうど海が見えるんだけど、あの景色見ちゃったらもう離れられないよね」
「なるほど。良いシメでした!」
「佐賀は良いところですよ!」と笑顔で言うママさん。可愛い。
「妹をよろしく!」
【協力】
伊万里市:ラ・ニーニャ
住所:伊万里市伊万里町甲元町413 サランビル 2階
http://loco.yahoo.co.jp/place/g-pKFdw0dYFVU/